伊藤幸和さん(1977年卒建築班)が営む「アート・紀元」で開催される展覧会のご案内です。
小畑延子書作品集「撓」(SHINAU) 出版記念展
幼い頃に事故で両手を失いながらも、書道と出会い作品を発表してきた書家・小畑延子さん。作品集「撓」を出版されました、その記念展が開催されます。
日時:4月3日(月)〜4月9日(日)
10:00〜18:00
(最終日17:00)
場所:アート・紀元
下記をご参照ください。
伊藤さんは24年間小畑さんの書を扱われています。「彼女が身体が不自由な方だからではなく、書の力に触れ感動したからずっと扱っているのです」とお聞きしました。
小畑さんもこの記念展に寄せて、下記のようにお書きになっています。
「書」への執念、「生」へのこだわりの熱い願いが私を突き動かし、新たな作品集に挑みました…と。
真の強さとは何でしょうか。
撓う、しなやかに生きる… 小畑さんの書を、是非多くの方にご覧いただきたくご紹介しました。
耐えられない程の風雪に見舞われなかった幸運に、撓しなう生き方を学びました。撓ったか細い枝にもほどほどの実がなり、私の人生は傘寿を迎えました。(本文より)
他著書には『手はいつ生えてくるの』(バジリコ株式会社)2007年、『なくした「手」を探して ある書家の旅路』(皓星社)2018年、『小畑延子書作品集 轍』(皓星社)2020年。
小畑延子(おばた・のぶこ)プロフィール
1943年生まれ。5歳の時に近所の製材所で事故に遭い、両手肘10cm下部を切断する。1961年(18歳)神年(18歳)神戸市立小・中学校を経て、兵庫県立夢野台高校卒業。1963年(20歳)大阪府立社会事業短期大学卒業(現・大阪府立大学)。1964年(21歳)児童養護施設神戸愛隣館勤務するが1年後退職。1966年(23歳)~1988年(45歳)社団法人家庭養護促進協会(現・公益法人)ソーシャルワーカー。37歳の時里親制度研修のため40日間米国シアトルへ。1988年(45歳)宇野マサシ(油絵画家)と結婚。書歴、1955年(12歳)村上翠亭書道塾に通う。1967年(24歳)~1972年(29歳)。日展入選三回、以降不出品。1974年(31歳)~2014年(71歳)。新書人連合参加。年三回作品発表。2002年に解散。新書人会員6名で耿の会結成。年1回作品発表するが解散。1998年(55歳~現在)個展及び夫婦展40回(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)『轍
小畑延子書作品集』より
<note:千鳥ヶ淵の桜が咲き始めました…>
辺りは一変、冬には何もなかった枝に力強く、そしてやさしく花が咲く
これから1週間の気温、雨予報、風の強さにハラハラ、ドキドキが続きます。
お堀一面、花筏になるまで見届けます!
(2023.3.21曇天の朝)
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伊藤幸和 (火曜日, 21 3月 2023 23:29)
掲載していただきありがとうございました�
私も今年70歳になります。身体の衰えが急速に進み、やりたい事があったら出来るうちにやっておかなくてはいけないと思っております。古美術研究会の時は真面目な学生では無かったですし、今昔の仲間がこんなに応援していただけるとは全く考えておりませんでした。
感謝しかありません。
皆様のご来廊心よりお待ち申し上げております。